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■足周りの整備 |
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新車の納車整備を例に、足周りの整備のポイントを見ていこう。 |
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いきなりスイングアームが外れているが、ここまではパーツを外して行くだけなので、途中省略。ただ、これは新車なので大丈夫だが、使用過程車(業界用語?要するに走った後の整備の場合)では、ダストシールを外す前に土を良く落としておくこと。 ここではベアリングにグリスを詰めて組んで行くが、その前にベアリングの動きをチェック。新車でも動かないのが時々ある。たいがいはベアリングがねじれる形で入っていることが多い。そんな時はベアリングを一旦抜いて組み直す。このへんは、リンク周りも同じ。 |
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スイングアームとフレームの間にワッシャが入っているのが見えるかな? こういった隙間は必ずある。無ければ組み立てが出来ない必要な物なのだが、あまり大きな場合スペーサーで埋めたほうが良い。 ここではいきなりスイングアームの隙間をお見せしているが、順番としてはエンジンのマウント側の対策が先。そちらの隙間を(必要なら)スペーサーで埋め、規定のトルクで締めた後、スイングアームを入れてみて隙間を見る。必要なら対策をする。 |
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トルク管理は大切。 理想的には全てのボルト、ナットを規定のトルクでと言いたい所だが、少なくとも動く所だけでもチェックしたい。 |
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続いてフロント周り。 ステムのベアリング、特に下側にはグリスをたっぷりと。新車のベアリングに着いてるグリスの量ではまったく不足。半年後には錆びてくる。雨の日は走らず洗車もしないなら別だけど。 |
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ここのトルク管理は特に大切。フォークの動きに影響大。 この後フロントホイールを取り付けたら、アクスルナットを閉める前にフロントフォークを数回ストロークさせ、ハブとフォークに隙間があればスペーサーで埋める。 さて、これで足周りは大体終わり。 面倒くさい?ここまでやらなくても普通に走る?そのとうり。普通には走る。 でも、こういう小さな事の積み重ねが本当の意味のチューニングというもの。 これはエンジンでもいっしょ。 |
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