■ピストン交換
 これは、私の’00KX80-U。
’99年12月に下ろした足掛け3年目のバイク。
これまでに2度リングは換えているが、ピストンは修正してそのまま使っていた。
最後にエンジンを開けたのは、お遊びのエンデューロで小田桐さんがエンジンを抱きつかせた’00年11月。

さすがに最近ちょっとパワーが落ちてきたかな?と感じ始めたので、重い腰を(?)上げることとなった。
(だって自分のはめんどくさいんだも〜ん)(笑)
 さて、これは何でしょう?
「安物のスパナ!」 そのとうり!
いらないスパナの先を薄く削った特殊(?)工具。
何に使うのかというと・・・
 小さい方は燃料ホース外し。
ドライバーでこじっても外せるが、無理をするとホースの端を傷めることがあるが、これなら安心。
 大きい方はラジエターホース用。

 さて、外装を外していくと「アララ!」 ビスが無い。
そういえば左のサイドカバーは半年ばかり外してなかった。
いつから無かったのか分からないが、ビスの座面のヨゴレから見て最近のことではないようだ。
いやはや、面目ない。
 KIPSのレバーのクリップ。
この手のE型クリップは、気をつけて外さないとどっかに飛んでいってしまうことがよくある。
現場(コース)で飛ばしたらまず見つからない。
覚えのある人いるでしょう?
 さて、外装を全部外したら、チャンバー、キャブを外し、クーラントを抜く。
ここではラジエターも外しているが、実は外さなくてもシリンダーを抜くことは出来る。ただしちょっとやりにくい。ビス3本のことだからラジエターも外しておこう。
クラッチワイヤーも外した方がやりやすいが、今回はそのままいく。
ナックルカバーを付けてるからワイヤーを外すのがちょっと面倒。
これもビス2本のことなんですが。
 そうそう、ヘッドを外さずにシリンダーを抜くなら、プラグを外しておかないといけない。
「アッチャ〜!」 汚いプラグ。
これも要交換。
 エアーフィルターは大して汚れていない。
普段、すいてるコースしか走っていないとこんなもの。
でも、もちろん洗います。
 シリンダーの排気側のシミの様に見えるのが「小田桐抱きつきキズ」(?)の修正した跡。
爪を立てても引っかからない程度、性能には影響無し。
 クランクはしっとりと湿っている、まあいい状態。
もっとも、私らレベルではよっぽどの事でもないとクランクは大丈夫。
ただ普段走っているコースにもよるのでサンドのコースを走っている人は要注意。
また、しょっちゅうオーバーレブさせてるような人もご用心。
 交換する部品一式。
リングとクリップ一つはピストンにもう付けてある。
2ストオイルは普段使っている物を使う。(当たり前)
 シリンダーにオイルをたっぷり塗る。
本当はKIPSのバルブも外してきれいにしたかったが、時間が無く(めんどうだったから?)今回は省略。
リードバルブはチェックした。
 ピストンピンクリップを入れてるところ。
クリップの合口側を先に入れ、反対側を爪で押し込む。
プライヤーとかを使うと、ピストンをきず付けたりクリップを飛ばしたりしやすい。
クランク室をウエスでカバーしながら作業するように。
クリップをクランク室に落として運が悪いとエンジン全バラしなくちゃならなくなる。
 いきなりシリンダーがのっているが、ピストンをシリンダーに入れてる写真は撮れなかった。(一人でやってるもんで)
ベースのナットを仮止めしたらクランキング。(キックを踏む)
そして対角線に少しづつ均等に締める。
後は外した部品を付けるだけ。
 交換したピストン。
排気側に開いてる穴がノーマルより大きいのがお分かりか?
この穴を大きくしておくと排気ポートのブリッジとのアタリで出来るキズが少なくなる。
リングはけっこう限界だった。圧縮落ちてたのね。
こういうのって、少しづつの変化だから気が付きにくい。だから時間管理が必要なんだけど、なかなかねぇ。
 吸気側のキズ。キズというより跡、かな。
まあ、気にするようなもんじゃない。
それにしても、2本リングは耐久性があっていい。
ピークの1〜2psより、扱いやすさと耐久性が素人には(ベテランでも?)うれしい。
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