おっちゃんのお気楽モトクロス! Part−Tへ
改め  PartーU(気の毒な奥村選手の巻)

それはレース一週間前の練習終了間際に起こった。「これで最後にしよう」と走っていたその時!エンジンが重くなったと思ったら何か変な音が・・・


これが直接の原因。

ホコリのひどい日は途中でクリーナーを変えましょう。


アップで見るとこのとうり。
さわるとドサッという感じで砂が落ちる。

ありゃ、これはダメじゃ。とりあえずキャブを外して見てみましょう。本当は音を聞いて何が壊れたか分かったんですが、まずは順を追って・・・


こちらも予想どうり、ということは・・


・・こちらもやはりこうなってました。

さて、シリンダーを外してみましょう。何が出てくるか・・(けっして楽しんでいる訳ではありません。誤解の無いように)


これはキズじゃなく砂まじりのオイル

このとうり砂を吸い込んでいます

それでもシリンダーは無事。丈夫なのね。

エアークリーナーの汚れ方とエンジン音から予想したとうり、壊れていたのは・・・


クランクも砂だらけ

もちろんクランク室もこのとうり

壊れていたのはこいつだ!といっても見ても分からない?

この部分(ビッグエンド)がガタガタになってました

砂を吸ってエンジンを壊したという時、ほとんどの場合クランクのビッグエンドが最初に逝きます。


今回の修理では奥村選手の経済的理由と時間が無い(週末レース)などの事情で、元アネゴ号の中古クランクを使うことに。


こういう事も有ろうかと(?)取ってあった中古クランク

サイドベアリングは当然交換。クランクからベアリングを抜くには特殊工具が絶対必要。こんな感じでギリギリと抜きます。外したベアリングは当然ながら再使用不可。


組み立ては、クランクケースに新品ベアリングを圧入し、そのベアリングにクランクを圧入し、それを反対側のケースに圧入したら、後は普通に組んでいくだけ。
とはいえ、掃除が大変でした。KIPSのバルブの中まで砂でジャリジャリだったんですもの。


KIPSのバルブ。たまには外して掃除しときましょう。

復活した奥村号。

今回の教訓その一、エアークリーナーオイルはケチらずたっぷりと。そのニ、練習途中にエアークリーナーをチェック、汚れがひどければ面倒がらずに交換しよう。


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