おっちゃんの体験的
     *PART−2
20才になって四輪の免許を取った。
少々遅かったのは、18の頃は、1、免許を取る金がなかった。2、バイク命(と言うほどではないか)だった。3、免許を取る金も無いくらいだから、車など買える訳がない。とまあ金も興味もなかったから。
しかし、社会に出てから役に立つかな、位の気持ちで教習所通い。で、取ってみるとやはり
車が欲しくなる。そこで友人から6万円でサニー1400GLを買った。4枚ドアのおっちゃん車だが、FR、マニアルと、今なら走りやモデル?それはさておき、初めての四輪、乗ってみるとこれが面白い。あっちこっち走りまわっていたが、運転がへたな上にバイクの感覚で飛ばすものだからあぶないのなんのって(他人事のように)、ガードレールに飛び乗ってタイヤがあさっての方角を向いたまま帰って来たこともあった。75〜6年の頃。



このW1SAは、四輪にそろそろ飽きて来た頃、知人が捨てると言うのでもらった物。
5キロの道のりを、押して持ってきた。
レストアしてやろうと思っていたが、そんなに甘いもんじゃなかった。
結局バラバラにしただけで、スクラップに。まあ捨てられようとしてたバイクだから、当然といえば当然か。

レストア中?
いや、スクラップ寸前の最後の写真。

この後、就職して(バイクとは全然関係の無い仕事)丸2年間バイク無しの生活となった。
原付免許を16才で取って以来、現在までまったくバイクに乗らなかったのは後にも先にもこの時期だけだった。

誰だ、このキザなやろうは(私です)。
79年、XS650SPを中古で買った。そういえばこれまでのバイク、全部中古でした。この写真は買ったばかりのノーマルだが、この後シートを変え、タンクを変え、フォークを伸ばしとチョッパーになって行った。ライダーのファッションもイージーライダーのビリー(デニスホッパーの方)のような、今思い出すと赤面もののカッコだった。(分からない人は名画イージーライダーを見よう)
それはともかく、XS650SP。このエンジンは良かった。アクセルを開けると弾けるように加速する。やっぱりピストンはでかくなくちゃいけないと思った。

80年頃。
大きな転機が訪れる。最初の仕事を辞め、ボンバーへトラバーユ。ボンバーが出来て半年だったか1年だったか。その頃乗っていたのがSR500。初めての新車だった。
XSのピストンよりもっとデカイピストンだから、どんなに弾けてくれるかと思っていたが、意外や滑らかなんで驚いたりガッカリしたり。ピストンの大きさだけじゃ分からない(当たり前!)と知った。でもこのSR、乗り込むほどに気に入って、初めて車検を経験した(!!)。なんとこれまで2年間同じバイクに乗り続けたことが無かったのだ。そしてまる3年乗って手放した。
しかし、これには後日談が有った。


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